■可愛いリンチェイ■
少林寺2
(1983年)
原題:少林少子
英題:Shaolin Temple 2 :Kids from Shaolin
監督:チャン・シンイェン
出演:リー・リンチェイ、ホアン・チューイエン 他
お勧め度:
☆☆☆★(3.5)
これ、「
少林寺」続編だと信じて、映画館に見に行った人は、怒っただろうなあ(^^;)。
全く違う作品。ストーリーも主人公も、すべて別物。
「売るため」の戦略として、続編ってことにしちゃったんでしょうね。
【感想】
正直、デビュー作「少林寺」のような迫力はありません。
でも、ファンとしては見どころはいくつかあると思います。
1) リンチェイの前妻であるホアン・チューイエン(黄秋燕)が出ている点。
下の写真でピンクの服を着てる女性です。
思ったよりもずーっと綺麗な人でした。
体育学校の後輩だそうで、アクションの方も素晴らしい!!!最強の夫婦でしたね(笑)。
2) 若き日のリンチェイの可愛らしさ
この屈託のない笑顔が、女性ファンを弾きつけたんだなーと思います。
3) 上半身裸のシーン
今ではすっかり肌を見せなくなってしまった彼なので、貴重映像です。
子ども達と一緒にトレーニングする場面で出てきますが、二の腕の筋肉も素晴らしいし、逆三角形ですよ!!(笑)
というわけで、食いつくように見てしまいました。
4) 女装シーン
古い香港映画では、こういったコスプレが見られますね、なぜか。
5) 中国の景色の美しさ
よく水墨画に出てくるような、美しい峡谷が見れます。
一度行ってみたいなあ・・・と思わせるような素晴らしい風景だと思いました。
6) 女性と子どもの武術
中国武術の層の厚さを感じます。
小さい子もしなやかな動きで凄いし、女性も男性に負けず戦っています。
まあ、リンチェイの映画としてはさほどのものではありませんが、これだけで終わるのもどうかと思いますので、撮影の思い出話を載せてみます。
【少林少子撮影の思い出】
(ジェット・リー公式サイトのエッセイより、抜粋翻訳)
これは、武術学校で育った僕たちの経験を元に作られた映画です。
古い時代の設定になっていますが、特に「この時代」と決められたものではありません。
男の子と女の子が、ともに成長していく過程は普遍の事実だからです。
「少林寺」の撮影中は、寒さが記憶にありますが・・・この「少林少子」の撮影は、とにかく暑かったという思い出があります。最高で42℃ありました。中国では普通、あまりに暑いと、学校もお店もお休みになるものなのですが・・・私たちだけは、働き続けました。地面に卵を落として、目玉焼きが作れるようなひどい暑さだったのに。
そんな状態の中でも、監督は、「アクション・シーンを1テイクで撮る」ことにこだわっていました。アングルも変えずに、カメラを固定した状態で撮影するのです。それによって、
「僕たちのカンフーがホンモノである」ことを証明したかったのですね。
あの当時の映画撮影は、本当に過酷でしたね。
最近では、映画のアクション・シーンで本気の力を出す俳優なんていないでしょう。
監督がアングルを変えるためにカットしますから、1つのショットで2つ以上の動きを見ることはないと思います。